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子どもに本を読み聞かせることは、言語や脳の発達以外にも効果あり

2018年06月20日

寝る前に子どもに本を読み聞かせることは、子どもの言語や脳の発達を促すだけではなく、親と子ども双方の社会的なスキルや行動スキルにも良い影響を与えることが、香港大学社会福祉・社会行政学のQian-Wen Xie氏らによる研究から明らかになりました。この研究結果がアメリカの小児科学会誌「Pediatrics」に掲載されました。

これまでの研究で、親が子どもに本を読み聞かせることで子どもの言語や読み書きの能力が向上するなど、さまざまな効果が期待できることが明らかにされていますが、今回の研究で、親が子どもに本を読み聞かせることで、親子双方においてこうした心理社会的な能力が向上することも明らかになりました。

子どもに本を読み聞かせることで子どもが賢くなるだけでなく、子どもを幸せな気持ちにさせ、親子関係も良好になることが、証明されたことになります。

ちなみに幼児期に本を読み聞かせると子どもの脳の発達が促され、学童期の成績も向上することも最近の研究で示されています。

私も絵本は大好きです。クリニックの待合室の絵本は、私が読んでおもしろかった本ばかりです。どんどん本を読んであげましょう。

梅雨の「だるさ」を吹き飛ばす3つのポイント!

2018年06月08日
朝日こども新聞に上記の見出しで記事がありました。今日は、少々医学的考察を追加してご紹介したいと思います。記事では雨の日が多い梅雨の時期の「なんだか調子がすぐれないこと」「だるさ」を乗り切るためのポイントを紹介しています。
まず、どうして梅雨の時期は、そのような症状が出やすいのかですが、気圧が下がり、血管やリンパの流れが生む圧力も低下するため、血行不良を起こし、体調が優れなくなってしまうと言われています。
また、副交感神経が優位になって自律神経のバランスが崩れてしまうので、カラダがお休みモードになってしまい、だるさを感じやすくなります。雨が多く、湿度が高くなるのも、不快なキブンになってしまうワケでもあります。
「セロトニン」といって、ノルアドレナリンやドーパミンと並んで、体内で特に重要な役割を果たしている、三大神経伝達物質のひとつがあります。セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、「幸せホルモン」とも呼ばれています。この「セロトニン」を増やすことで、梅雨の「だるさ」を吹き飛ばしましょう!

【ポイント1 太陽の光を浴びよう】

 セロトニンは太陽光に反応して分泌されます。晴れ間は少ない時期ですが、曇りの日でも外に出て散歩するだけでも効果があります。体内時計をリセットさせて、生活リズムを整えましょう。

【ポイント2 リズミカルな全身運動や呼吸、咀嚼運動が大切】

 セロトニンは運動機能に関与し、咀嚼(そしゃく)、呼吸、歩行といった反復運動をスムーズに行うために働くため、一定のリズムをきざむ運動をすることが効果的とされます。
例えば、ジョギング、サイクリング、スクワット、階段の上り下りでも効果があります。日々の生活に取り入れ、気長に続けられるよう、無理せず、背負い込まずに、前向きな気持ちで取り組みましょう。

【ポイント3 トリプトファンを摂取しよう】

 トリプトファンには、脳に運ばれるとセロトニンを生成する働きがあるため、トリプトファンを多く含む食品を摂取するとよいでしょう。トリプトファンは人の体内では作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。
トリプトファンはたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のひとつで、牛乳・チーズなどの乳製品、豆腐・納豆などの大豆製品、カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、白米などの穀類にも含まれています。
また、セロトニンはトリプトファンだけでなく、ビタミンB6やマグネシウム、ナイアシンからも合成されます。さまざまな食品が、セロトニンにかかわっていることがわかりますね!

 以上をみてみると、「規則正しい生活」、「適度な運動」、「バランスの良い食事」、の大切さが分かると思います。日々の積み重ねが、わたしたちのカラダを作ります。すべて完璧にこなすことは大変なこととは思いますが、心がけた生活をコツコツ積み重ねていくことで、ココロもカラダも気持ちがよい、安定した暮らしを過ごしていきましょう!

ポリオワクチンは追加接種が必要です。

2018年03月07日

ポリオはポリオウイルスの感染によって四肢に麻痺を起こす病気です。我が国ではワクチンの高い接種率のおかげで自然感染による患者発症はなくなりました。しかし、他の一部の国では今でもポリオの流行があり、いつ国内に入ってくるかわかりません。また、それらの国に出かけるときに抗体がないと感染する危険があります。そのため国内の自然感染のない今でもポリオワクチンによる予防は欠かせません。

現在、四種混合ワクチンとして行われており、小さい時の予防は十分ですが、接種から時間が経つと感染を予防する力が低下してきますので、就学前からの追加接種として単独のポリオワクチンの接種が本当は必要です。アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、フランスなどの先進国の国々ではこの就学前からの追加接種は定期接種(公費負担)として何年も前から行われていますが、残念なことに予防接種行政の遅れている日本ではまだ行われておりません。この4月からは、ポリオワクチンを不活化ワクチンとして接種された子供達がこの就学前になる年です。対象となるお子さんは自費接種となりますが、ポリオワクチンの追加接種をおすすめいたします。

今年のインフルエンザの流行は長期化するかもしれない:A香港型も増加

2018年02月15日

厚生労働省は9日、全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数が、1施設当たり54・33人と3週連続で最多を更新したと発表しました。インフルエンザウイルスの流行株はA型が2種類、B型が2種類で、通常1シーズンにA型もB型も1種類ずつ流行します。今シーズンの流行株は、A型が2009年パンデミック型、B型がビクトリア山形株でした。しかし現在、検出されているウイルスはB型が最も多く、続いてA香港型が、2009年パンデミック型を追い抜きました。。3種類が同時に流行するのは、今まで経験したことがありません。今シーズンは、B型主流の流行で始まり、2009年パンデミック型のA型が増加し、今、A香港型が増加しています。1シーズン3回、インフルエンザに罹患する可能性もありますので、これからも油断しないで、せきエチケットや手洗いを徹底してほしいとおもいます。

また、今後A香港型の流行により流行期が長期化することも心配です。

予防接種の目的

2017年10月27日

はしかは、空気感染で感染し、最近まで日本国内での死亡者も見られていた病気で、有効な抗生剤などの治療法のない病気です。MRワクチン接種の強化で、国内での発生数もほぼ見られなくなり、日本は、はしかの制圧国となっております。さて世界保健機関(WHO)は26日、全世界で2016年のはしかによる死者数が推定9万人となり、初めて10万人を切ったと発表しました。2000年の死者は55万人以上だったものが、急激に減少し、専門家は「予防接種の普及が信じ難い効果を上げている」と指摘しています。2000年以降、推定55億回分のはしかワクチンが子どもに提供されており、世界的に予防接種が普及してきた結果と考えられます。一方でナイジェリア、インド、パキスタン、インドネシアなどでなお2千万人以上の子どもが予防接種を受けられておらず、課題だとしています。

このことからわかるように、予防接種は、個人の単位では、自分たちの身を守るためですが、国、地球単位では、病気の制圧を目的に行われています。

専門家は「予防接種は年平均130万人の生命を救っている。このペースで進めば、われわれが生きている間のはしか完全制圧も可能になりそうだ」と述べています。

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