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梅雨の「だるさ」を吹き飛ばす3つのポイント!

2018-06-08
朝日こども新聞に上記の見出しで記事がありました。今日は、少々医学的考察を追加してご紹介したいと思います。記事では雨の日が多い梅雨の時期の「なんだか調子がすぐれないこと」「だるさ」を乗り切るためのポイントを紹介しています。
まず、どうして梅雨の時期は、そのような症状が出やすいのかですが、気圧が下がり、血管やリンパの流れが生む圧力も低下するため、血行不良を起こし、体調が優れなくなってしまうと言われています。
また、副交感神経が優位になって自律神経のバランスが崩れてしまうので、カラダがお休みモードになってしまい、だるさを感じやすくなります。雨が多く、湿度が高くなるのも、不快なキブンになってしまうワケでもあります。
「セロトニン」といって、ノルアドレナリンやドーパミンと並んで、体内で特に重要な役割を果たしている、三大神経伝達物質のひとつがあります。セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、「幸せホルモン」とも呼ばれています。この「セロトニン」を増やすことで、梅雨の「だるさ」を吹き飛ばしましょう!

【ポイント1 太陽の光を浴びよう】

 セロトニンは太陽光に反応して分泌されます。晴れ間は少ない時期ですが、曇りの日でも外に出て散歩するだけでも効果があります。体内時計をリセットさせて、生活リズムを整えましょう。

【ポイント2 リズミカルな全身運動や呼吸、咀嚼運動が大切】

 セロトニンは運動機能に関与し、咀嚼(そしゃく)、呼吸、歩行といった反復運動をスムーズに行うために働くため、一定のリズムをきざむ運動をすることが効果的とされます。
例えば、ジョギング、サイクリング、スクワット、階段の上り下りでも効果があります。日々の生活に取り入れ、気長に続けられるよう、無理せず、背負い込まずに、前向きな気持ちで取り組みましょう。

【ポイント3 トリプトファンを摂取しよう】

 トリプトファンには、脳に運ばれるとセロトニンを生成する働きがあるため、トリプトファンを多く含む食品を摂取するとよいでしょう。トリプトファンは人の体内では作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。
トリプトファンはたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のひとつで、牛乳・チーズなどの乳製品、豆腐・納豆などの大豆製品、カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、白米などの穀類にも含まれています。
また、セロトニンはトリプトファンだけでなく、ビタミンB6やマグネシウム、ナイアシンからも合成されます。さまざまな食品が、セロトニンにかかわっていることがわかりますね!

 以上をみてみると、「規則正しい生活」、「適度な運動」、「バランスの良い食事」、の大切さが分かると思います。日々の積み重ねが、わたしたちのカラダを作ります。すべて完璧にこなすことは大変なこととは思いますが、心がけた生活をコツコツ積み重ねていくことで、ココロもカラダも気持ちがよい、安定した暮らしを過ごしていきましょう!

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