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~ 栄養士講座 ~ 「食事マナーの考え方」

2023年02月25日

食事マナーというと、堅苦しいとか決め事が多いと感じる方が多いのではないでしょうか。本来、食事マナーとは人に迷惑を掛けずにみんなが楽しく食事をするためのものです。国や地域、文化によって違いがありますが、食事をより楽しむための近道といえます。

食事マナーは色々なものがあり、食事時に

●テーブルに肘をつかない・良い姿勢で食べる
●くちゃくちゃ音を立てて食べない
●箸や食器をきちんと持つ
●食べ物で遊ばない
●ながら食べをしない

など、子どもでも出来ることから覚えることが大切です。

しかし、周囲のおとなが毎食言い続けると、子どもたちは食欲も減退していやになってしまいます。長々注意をするのではなく、短時間にポイントを絞って伝えると良いでしょう。また、おとなが出来ていないマナーはこどもに伝わりませんので、周囲のおとなも見直しましょう。例えば、ながら食べを習慣的にしている方はいませんか。「テレビを見ながら」「スマホを見ながら」「新聞や雑誌を見ながら」「ゲームをしながら」など、何か他のことをしながら食べることを、ながら食べといいます。

ながら食べは、食べこぼしをしたり、姿勢が悪くなったりするので控えたいですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

栄養士講座「食料自給率を知っていますか」

2023年01月25日

日本の食べ物や食糧事情について考えることは食育の一環です。
食料料自給率 を知っていますか?
これは、国内で消費される食べ物がどのくらい国内生産によって賄えているかを示す割合です。
日本は国内で生産できるものが少なく、食べ物の多くを輸入に頼っています。例えば小麦は国産品15%、果物は40%、大豆は7%、肉類は9%、魚類は59%です。なお、主食用の米は100%国産品です。

食料自給率が下がる理由は、
● 日本人の食事が洋風に変化したこと
● この変化に国内の生産が追い付かなかったこと
● 田んぼや畑が減り、農業をする人が減ってしまい、収穫量が少なくなったこと

輸入が多くて困ることは、世界中の出来事の影響を受けやすいことです。
外国の経済事情や輸送の障害で品物が輸入できなくなったり、地球温暖化や異常気象で収穫量が減ったり、植物や家畜に病気が発生したりすることがあります。

安心して食べ物を食べることが出来るように、自分で出来ることを始めることが大切です。食料自給率を上げることは難しいですが、旬の食材を食べること、地元でとれる食材を日々の食事に活かすことで国産品の消費率を上げて、生産量を確保することができます。食べ残しを減らすことも、大切ですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

栄養士講座「見てみよう、食品表示」

2022年12月25日

買い物をする時や食事をする時に 食品表示 をチェックしたことのある方は多いと思います。どんなことが表示されているでしょうか。名称、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、製造者などが記載されていますね。

●原材料名・・・含有量の多い順に記載されています
<< 消費期限と賞味期限は、どちらが記載されていますか? >>
●消費期限・・・弁当や総菜など品質の劣化が早い食品に記載されており、この期限を過ぎると衛生上の危害が生ずる可能性が高くなります
●賞味期限・・・缶詰や菓子類など品質が比較的長く保持される食品に記載されており、この期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません

ただしどちらも、表示内にある保存方法で保存した場合に限ります。開封後や決められた方法で保存していない場合には、期限前でも品質が劣化していることがあります。

併せて、栄養成分表示を確認しましょう。
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などが分かります。表示されているエネルギーなどは、「1個あたり」なのか「100gあたり」なのかを確認しましょう。そして、どのくらいの量を食べているのか、ご自分で把握できるとよいですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

栄養士講座「運動と食事」

2022年11月30日

運動をしている、活動量が多いお子さんのお食事について考えてみましょう。
私たちの体は、体を動かすために燃料となる栄養素がないと動くことができません。

活動量や運動量が多い場合は、エネルギーを大量に消費していますので、それに見合うエネルギーや栄養素の摂取が必要です。大切な成長期ですので、まずはご飯などの炭水化物をしっかり摂ること、その上で良質のたんぱく質(肉類、魚介類、卵など)やカルシウム、鉄、ビタミンなどを多く含む食事を摂るようにしましょう。運動をしているから特別な食事が必要なわけではなく、栄養素がしっかりとれる、バランスの良い食事をすることが重要です。
炭水化物と脂質はエネルギー供給のメインになります。そして、筋力アップのためにたんぱく質が必要ですね。障害の予防やコンディションを保つためにはビタミンとミネラルの摂取が大切です。そもそもビタミンには、摂取した炭水化物、たんぱく質、脂質のエネルギー代謝を助ける働きがあります。食べたものを上手にエネルギーとして利用するためには、それぞれの栄養素が関係していることを知り、偏った食事にならないようにしてくださいね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

院長講座「アデノウイルス感染症」

2022年11月02日

アデノウイルス感染症はいわゆる「かぜ」の一種で、アデノウイルスの感染で起こる病気です。

このウイルスは51の型があり、一度感染しても免疫ができにくく繰り返しかかることもあります。

夏に流行する プール熱と流行性角結膜炎 は、アデノウイルス感染症の一種です。

感染力が非常に強く、

●せきやくしゃみなどで出た唾液から感染する「飛沫感染」

●唾液や涙や便、尿などがついたものを触って感染する「接触感染」

などが感染経路です。

ウイルスの型によって症状が異なり、大まかに以下の5つの症状で分けられます。

①高熱と結膜炎を伴うプール熱(咽頭結膜熱)

②目の充血や目やに・涙目などがみられる流行性角結膜炎

③高熱や咳や咽頭痛などの気道感染症

④腹痛、嘔吐や下痢などの胃腸炎

⑤排尿痛や血尿が出る出血性膀胱炎があります。

アデノウイルスには抗菌薬は効かないため、解熱剤などの対症療法が治療の基本となります。

予防は、通常の感染予防である手洗いとうがいが基本です。

また、タオルや食器などを共有すると、唾液や鼻水、涙などに含まれたウイルスが感染するので、共有はしないように。

便、尿からもウイルスが排泄されますので、おむつを替えたときには手指の消毒も大切です。

アデノウイルス感染症の中で、咽頭結膜熱(プール熱)と流行性角結膜炎のみ、出席停止となります。

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