インフルエンザワクチン接種の接種回数に関して
2016-11-15
インフルエンザの流行が他の都道府県では、始まっており、今年は流行が早まりそうです。流行が早まりそうな話は先日のつぶやきでお知らせしましたが・・・。
それに伴って、インフルエンザ予防接種を希望される方が増えておりますが、時々、2回打った方が良いのか、1回で良いのかという質問を受けます。それに関しての私見をお話ししたいと思います。
まず、WHOは、季節性インフルエンザワクチンを推奨していますが、WHOやアメリカなどと日本では推奨している接種回数が異なるのが現状です。WHOやアメリカなどは、原則が2回接種なのは日本と同じですが、9歳以上の小児や、近年確実にインフルエンザにかかった方、毎年ワクチン接種をしている方は1回接種でも良いとしています。日本では、現在は、13歳未満の方は抗体の上昇をより確実とするため、2回接種となります。13歳以上の方は1回接種でも抗体上昇がみられるため、1回接種となっています。
これは考え方の問題で、WHOなどは接種した人のほとんどが抗体の上昇を認めるから1回の接種でよいですよ。という考え方、日本は、明らかに1回より2回接種のほうが抗体の上昇が100%に近くから2回接種ですよ。という考え方です。
日本小児科医会の東京都と神奈川県のグループ、慶応大学医学部小児科のグループなどがデーターを出していますが、1回接種より2回接種のほうが優位に抗体上昇を認めています。
日本は2回接種を認めていて2回接種することができる国なので、せっかくですから2回やっていただいた方が良いと私は考えておりますし、2回接種ができなくても1回だけでも接種していただくことをおすすめいたします。