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栄養士講座「食料自給率を知っていますか」

2023-01-25

日本の食べ物や食糧事情について考えることは食育の一環です。
食料料自給率 を知っていますか?
これは、国内で消費される食べ物がどのくらい国内生産によって賄えているかを示す割合です。
日本は国内で生産できるものが少なく、食べ物の多くを輸入に頼っています。例えば小麦は国産品15%、果物は40%、大豆は7%、肉類は9%、魚類は59%です。なお、主食用の米は100%国産品です。

食料自給率が下がる理由は、
● 日本人の食事が洋風に変化したこと
● この変化に国内の生産が追い付かなかったこと
● 田んぼや畑が減り、農業をする人が減ってしまい、収穫量が少なくなったこと

輸入が多くて困ることは、世界中の出来事の影響を受けやすいことです。
外国の経済事情や輸送の障害で品物が輸入できなくなったり、地球温暖化や異常気象で収穫量が減ったり、植物や家畜に病気が発生したりすることがあります。

安心して食べ物を食べることが出来るように、自分で出来ることを始めることが大切です。食料自給率を上げることは難しいですが、旬の食材を食べること、地元でとれる食材を日々の食事に活かすことで国産品の消費率を上げて、生産量を確保することができます。食べ残しを減らすことも、大切ですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

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