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院長講座「日焼け」

2021-06-29

日焼けは紫外線によるやけどです。重症化すると、赤く腫れたり、水疱ができてひどく痛んだり

します。日焼けの面積によっては、熱が出たり、脱水症状を起こしてぐったりすることもあります。

小さな子どもは体表面積が小さいので、腕1本分の日焼けでも重症と見なされます。

たかが日焼けと油断してはいけません。強い紫外線に長時間さらされると皮膚の中までダメージが

進みます。広い範囲で赤くなったり、水疱ができたりします。水疱が破れると、細菌感染してあとが残ることもあります。早めに小児科や皮膚科を受診するようにしましょう。

また、ひどい日焼けをすると脱水症状を起こして、発熱、ぐったりするなどの全身の症状が現れる

ことがあります。

水分補給して涼しい場所で休ませても症状がよくならない場合は、急いで受診しましょう。

 

予防策として

●紫外線が強い季節に外出するときは、紫外線が少ない時間帯(10~15時以外)にする

●外出時は通気性のいい薄手の長袖・長ズボン、帽子をかぶらせる

●ベビーカーのほろを降ろす、日傘をさす

●日陰や屋根のある場所で、短時間過ごすだけにとどめる

●乳幼児用の日焼け止めを塗る

・赤ちゃん用であること   ・SPFは15〜20程度、PAは++程度

・お湯や石鹸で落とせるもの ・口に入っても大丈夫な成分でできていること

・紫外線吸着剤が不使用のもの

 

日焼け後のケアとして

●冷たいタオルなどで患部を冷やします。冷えピタは、局所の熱を吸収するだけです。

必ず、皮膚に冷気をあたえてください。

●お湯につかると、日焼けした部分が痛むので、ぬるめの温度に設定したシャワーで洗い流します。

肌を刺激しないように水圧も弱くしましょう。

●日焼けした部分は乾燥しています。

(保湿ローションを塗らないとカサカサになってかゆみが出たり、

炎症がひどくなることがあります。)

 

医療機関へ受診の目安

●赤くなっている面積が広い ● 水疱ができている ● 皮膚がむけた

●特にぐったりして熱がある、脱水症状を起こしている場合は速やかな受診が必要です。

 

こどものクリニック中山医院 院長

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