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~栄養士講座~ 「春夏の食中毒とその対策」

2023-04-25

食中毒は季節ごとに注意する点が違います。春から夏にかけては、
●カンピロバクター  ●腸管出血性大腸菌
に気をつけましょう。どちらも生の食肉や内臓(もつ)などから感染することがあります。特にバーベキューなどの時には、充分な加熱が必要です。
75℃以上数分の加熱で、食中毒を防ぐことが出来ます。生焼けにならないように、食材の中心部の温度を確実に上げることがポイントです。
生肉を取り扱ったまな板や包丁で生食のサラダや果物をカットして食べる、生肉に触れたトング・箸などで焼きあがった肉を食べると食中毒が発生する原因になることがありますので、調理用と食べる用を分けるようにしましょう。
また、食品を運ぶ時には保冷剤を使用して温度管理をすること、調理済みの食品を室温に2時間以上放置しないようにしましょう。これは、細菌の増加を防ぐためといわれています。
食品を安全に取り扱うには、
① 食品を清潔に保つこと
② 生の食品と調理済み(加熱済み)の食品を分けること
③ よく加熱すること
④ 安全な温度に保つこと
⑤ 安全な水と原材料を使うこと   です。
もちろん、調理をする前にはきれいに手を洗うことが大切ですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

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