インフォメーション

「おなもみ」って知ってますか?

2014年12月03日

「おなもみ」って知ってます? 小さい頃、草むらを歩くと、洋服にくっついてきたあれです。とって投げ合って洋服にくっつけあって遊んだあれです。「ひっつき虫」なんて呼んでましたよね。
実は、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているそうです。そういえば、最近みないですよね。
「おおおなもみ」という外来種の増加が原因だそうです。富士市が作成した自然環境マップには、「おおおなもみの実にはおなもみよりもずっと多くの棘が出ていて、毛が少ない」と書かれています。富士市では、おおおなもみが増えた一方、おなもみはめったに見られなくなったそうです。レッドリストの資料によると、オナモミは北海道から沖縄にかけて分布していたものの、地区によっては絶滅したところもあるようです。こんな身近なところでも外国からの環境汚染があるのですね。

 

 

 

 

日本小児感染症学会

2014年10月20日

日本小児感染症学会に参加してきました。

今回は、① デング熱 ② BCGのコッホ現象について ③ インフルエンザの最新情報 ④ ロタウイルスワクチンの効果 ⑤ 渡航ワクチン ⑥ 新しいワクチンの話題 などの勉強をしてきました。

日常診療の参考とするとともに皆さんへのお知らせもしていきたいと考えております。

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ベビーマッサージについて

2014年09月16日

神戸市の乳児が、「ズンズン運動」などと称して赤ちゃんの首をひねるなどの施術を行い、赤ちゃんが死亡した問題で、ベビーマッサージの誤解が起こっているというニュースをみました。

亡くなったお子さん達には、つつしんで哀悼の意をお送りします。

当院でお願いしているベビーマッサージは、資格取得スクールをへて、資格を得ている方にお願いしており、その方からは、問題となった「首をひねるという行為はベビーマッサージではない」とコメントをいただきました。

所属のベビーマッサージ協会からは、報道されたNPO法人とは一切関係がないということと同協会が提供する発達を促すベビーマッサージのプログラムは「世界的に認められ、約40年間安心と実績を誇り、世界20カ国で伝えられている」ということです。

知ってください、B型肝炎ワクチンの必要性

2014年08月01日

肝炎の主な原因はウイルス感染で起こります。肝炎のウイルスにはA型〜E型まであって、そのうちC型とB型が多いのです。C型肝炎のワクチンはまだありませんが、B型はワクチンがあり、ワクチンで予防できる病気です。でも、どのくらい必要性があるのでしょう。B型肝炎は、体液(血液など)が体に侵入して起こります。でも昔から滅多に体液が体に入ることがないので、うつりにくいと言われてきました。ですから、子どものB型肝炎のお母さんから生まれた場合に起こるのがほとんどと言われていました。でも、最近ではうつりやすいことがわかってきました。ある調査では、肝炎のウイルスをもっている子どもの汗や涙から検出されるウイルスは100%という結果がでており、肝炎を持っている家族からの感染もあることがわかっています。周囲との接触が原因のB型肝炎は全体の35%とも言われています。また、3歳以下の感染では、大きくなってから感染するよりキャリア(肝炎にはならないが、ウイルスが体にいて、人に感染させる可能性がある人)になる可能性が高くて、人生のどこかで慢性肝炎を起こし、肝硬変、肝臓ガンを発症する可能性が高くなります。現在のB型肝炎が原因の肝臓がんの方は3歳以下にB型肝炎ウイルスの感染した方ということになります。肝炎のワクチンはがん予防がのワクチンとも言えるのです。

もちろん、赤ちゃんでなくても、劇症肝炎といって命に関わるほどの肝炎の原因にもなりますし、なにより大人になって子どもができた際に、子どもにウイルスを移さないためにもワクチンは必要なのです。

だから、世界のほとんどの国では、B型肝炎のワクチンが赤ちゃんのうちに接種する定期接種となっているのです。(じつは北朝鮮も含めたアジアで定期接種になっていないのは日本だけです)

とっても大事なワクチンなんですよね。

 

 

ロタウイルスワクチンの効果は・・・

2014年07月04日

6月9日に米国小児科学会雑誌に、ロタウイルスワクチン接種により、重度のロタウイルス下痢症による小児の入院件数が激減したという、米国疾病対策センター(CDC)の研究論文が載りました。

同研究では、米国でロタウイルスワクチンが定期接種として導入されたあと、5歳未満の小児(特に1歳児)のロタウイルス関連の入院件数および全ての下痢による入院件数が94%減少し、救急および外来の件数も大幅に減少したと紹介しています。また、未接種小児の入院件数も減少しており、ワクチン導入による間接的予防効果も紹介してました。

米国はロタウイルスワクチンは定期接種ですが、日本はまだまだそうはいかないようです。でも、ワクチンの効果が証明されたことで、たくさんの子ども達に接種してもらいたいと思います。

Rotavirus Vaccine Prevents 1.5 Million Health Care Visits Since 2006

6/9/2014

For Release:  June 9, 2014

Rotavirus vaccines have reduced the number of children hospitalized for severe rotavirus-associated diarrhea by as much as 94 percent in some years, according to research by the Centers for Disease Control and Prevention. The study, “Rotavirus Vaccines and Health Care Utilization forDiarrhea in the United States (2007-2011), in the July 2014 Pediatrics (published online June 9), analyzed hospital data around diarrhea illnesses both before and after rotavirus vaccine was first recommended in 2006. Rotavirus-associated hospitalizations and all diarrhea hospitalizations were substantially lower for children younger than 5 years old from 2007 to 2011, especially among 1-year-olds. During 2009-2011 there was also a significant reduction in emergency department and outpatient visits. In the 2009-2010 rotavirus season, rates of rotavirus-related hospitalizations declined by 94 percent compared with pre-vaccine rates. Unvaccinated children also had lower rates of hospitalization in the post-vaccine years, due to indirect benefits of vaccination. Overall, during 2007 to 2011, the study authors estimate rotavirus vaccination reduced diarrhea-related health care visits by 1.5 million visits, for a savings of $924 million in the U.S. Study authors conclude rotavirus vaccination has resulted in a substantial and sustained decline in diarrhea-associated health care use and related costs.

– See more at: http://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/Pages/Rotavirus-Vaccine-Prevents-1-5-Million-Health-Care-Visits-Since-2006.aspx#sthash.V9EfEZWX.dpuf

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