インフォメーション

院長講座

2022年04月27日

入園・入学・進級をむかえた親子も多いこの季節。

入園・入学となると、初めての環境で変化を大きく感じたり、分からないことや初めてのことだらけで不安や心配になる時期だと思います。そんな様子を見守る親御さんも試練の時期ですね。

でも、こどもたちの適応力は、我々大人より遙かに優れています。
最初は、不安がいっぱいで親御さんからなかなか離れられないお子さんでも1ヶ月も経つと新しい生活にも慣れて不安がなくなっていくことがほとんどです。
幼いこどもはこころの面で親御さんと一体化しています。徐々に成長しながら親御さんから離れていきます。初めのうちは親御さんが近くにいないと遊べなかった状態から、少し離れて遊び、不安になると振り返って親御さんの微笑んだ顔を確認して安心し、また遊ぶ…そんな経験がありますよね。

保育園や幼稚園や小学校に通い始めるこの時期、朝は泣きながらお別れしても毎日一度はしっかり抱きしめてあげて、楽しくお話しして、そうすることで不安がなくなってきます。

「こどもを甘やかしたから離れられないのではないか」と考えてしまうこともあるかもしれません。でもそれはこどもの不安を強くしてしまいます。しっかりとメリハリをつけて、朝は元気にバイバイをして、帰宅後は楽しくお迎えをしてください。

でも長期に渡り、どうしても登園、登校できないこども達も居ます。
そんなときはご相談ください。
こどもには、こどもの社会があります。お友達との生活の中でこどもなりの社会性を学ぶことが成長です。それはすでに3歳前からあります。こども同士の社会に慣れることがこども達の成長にとても必要なことだと考えています。

新学期はそんなこどもの社会デビューの素敵な季節ですね。

当院でも未就園児の社会デビューのお手伝い《幼児教室ちびっこ》を通年開催しています。親子で通う集団生活の第一歩のお教室です。週に一度親子で登園して、保育士やお友達と様々な活動(読み聞かせ・英会話・リトミック・制作・季節の行事など)を2時間程行います。

また、様々な年齢に合わせたお教室も開催しております。ベビーマッサージ、一時預り保育《HinataClub》、リトミック教室などもございます。ご興味のある方はHPをごらんください。

こどものクリニック中山医院 院長

栄養士講座「好き嫌いをなくそう」

新緑の芽吹く季節です。

お子さんの食事の困り事の中で、好き嫌いが多いという相談がよくあります。

〇〇が嫌い!といっても、本当にその食品が嫌いなのでしょうか。

初めてその食品を食べた時に、

味やにおいが苦手だったり・・・ 食感が嫌だったり・・・

と、悪い印象があって食わず嫌いになっていませんか?

その時と違う味付けや料理にしてみるなど、挑戦してみてください。

例えば、匂いの強いものは みそ煮・トマト味・カレー味 などにすると

食べやすくなりますね。

・本当に美味しい旬の時期に食べてみる

・お手伝いをしてもらって一緒に料理をする

・野菜などを育てる・好きな味付けにする・盛り付けを工夫する

などもお子さんと一緒にしてみてください。

食事の前にお腹がすいていることも大切です。

間食でお菓子を食べ過ぎたり、運動不足だったりすると食欲がわきません。

美味しく食べるためにも、規則正しい食事と適度な運動を取り入れましょう。

嫌な体験があって苦手になった食品は、楽しい体験を通して好きな食べ物に

変わる場合もあります。長い時間をかけて取り組んでみましょう。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

栄養士講座「朝ごはんが大切な理由」

2022年03月29日

春めいた気温になってきましたね。
人間は太陽が昇り、朝になると活動を始め、夜になると眠るという一日のサイクルがあります。朝昼夕の生活のリズムがきちんと整っていると、しっかり活動ができ、勉強や、運動も活発に行うことが出来ます。
重要なのは、朝決まった時間に起きることと、朝ごはんを食べることです。朝起きて、太陽の光を浴びて、朝ごはんを食べることで、体のスイッチが入り、体が目覚めていきます。料理の匂い、よく噛むことで胃や腸も目覚めて、脳の働きも活発になり、体全体が活動モードになります。朝ごはんには、主食・主菜・副菜をそろえるようにしたいですね。それぞれ、炭水化物、たんぱく質、野菜類、海藻、きのこなどを主体とした料理を考えます。パンやおにぎりだけといった食事になりがちですが、おかずをしっかり食べることが大事です。なぜなら、炭水化物をエネルギーに変えるには、他のビタミンなどの栄養素が必要だからです。食欲がないようであれば、みそ汁などの汁物に、野菜や豆腐、鶏肉などを入れて、一皿で食べる工夫も良いでしょう。
朝ごはんをしっかり食べて、元気な一日を過ごしましょうね。

 

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

院長講座「5歳から11歳のコロナワクチン」

2022年03月03日

3月から、いよいよ我が国でも、5歳から11歳の、新型コロナワクチン(以下小児用コロナワクチン)が始まることになりました。アメリカの新型コロナウイルス感染症と、小児のコロナワクチンのデーターをご紹介いたします。

小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、日本でも小児の感染例が多くみられるようになってきましたが、アメリカでは感染が急拡大し、昨年11月の段階で、子どもの感染者数は630万人、入院が2万4000人以上、うち3分の1は、集中治療室での治療が、必要でした。感染後、特に小児に起こる多系統炎症性症候群(MIS-C、色々な臓器が炎症をおこしてしまう症候群)を、起こした子供(主に10歳以上)は、5000人以上でした。死亡者は、10月時点で約600名となっています。入院した小児例は1000人に4人、死亡した割合は10000人に1人となります。また、重症例、死亡例のほとんどは、基礎疾患のある子供であると、報告されています。

一方、日本での小児用コロナワクチンは、ファイザー-BioNTech社製の小児用ワクチンが用いられます。このワクチンは、アメリカでは、これまでに870万回以上の接種が行われ、このワクチンの安全性を、リアルワールドデータで検討した結果が、米疾病対策センター(CDC)発行「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)」12月31日号に、掲載されています。平均年齢は8歳で、大半(97.6%)は、深刻なものではなく、注射部位の痛みや、一過性の倦怠感、頭痛などが主でした。深刻な有害事象は100件の報告がありました。その100件の平均年齢は、9歳で、最も多い深刻な有害事象は、発熱の29件で、続いて嘔吐が21件、心筋炎が15件であり、発疹や痙攣なども報告されていました。心筋炎はいずれも軽症で、特別な治療を必要とせず軽快しています。ワクチン接種で、医療を必要とした割合は、報告事例の1.1%で、入院に至ったのは0.02%でした。死亡は5歳と6歳の女児の2例が報告されていますが、いずれもワクチン接種前の健康状態が、脆弱で、ワクチン接種と死亡の因果関係を示すデータは、ありませんでした。

アメリカのデーターですが、10000人に1人の子供がCOVID-19で死亡していることは大きく、ワクチンへの期待が大きくなります。しかし、日本ではまだ小児例での死亡はなく、人種差など何らかの要因でこの差があるかもしれませんが、ワクチンの必要性に疑問が残ります。少なからず、上記のデーターから基礎疾患、悪化因子のある児は、ワクチン接種が必要と考えて良いと思います。

こどものクリニック中山医院 院長

栄養士講座「もしもの災害に備えましょう」

2022年02月28日

暦上では春が近づいてきました。

皆様のご家庭では災害時の備えとして、食品などの備蓄をしていますか。
大きな災害時には、物流機能が停止し、食品が手に入りにくくなります。電気・水道・ガスなど、ライフラインの停止もあるかもしれません。そこで最低 3~7日間×家族分 の食品の備蓄が必要といわれています。非常食と呼ばれる、アルファ米や、長期保存食品と併せて、普段日常使用していて、災害時にも食べられるものを、ローリングストック(普段の食品を少し多めに買い置きして、食べたら買い足すこと)をしておくことが大切です。
必需品は水です。 1人1日3ℓ程度×日数×家族の人数分 用意 しましょう。赤ちゃんや、高齢者などの配慮が必要な人のものを、選んでおくことも重要です。粉ミルクや液体ミルク、哺乳瓶や紙コップ、使い捨てスプーンを入れておきます。レトルトの離乳食も備蓄が推奨されています。他にも、好きな食品や飲み物など、普段から食べているものを入れておくと、安心感が得られるといわれています。
賞味期限を見ながら、上手に備蓄してもしもの災害に備えましょう。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

1 3 4 5 6 7 8 9 10 11 28