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乳児に蜂蜜はいつからあげてよいか?

2017年05月02日

先日、乳児に蜂蜜を与えてしまい、ボツリヌス菌により死亡してしまった悲しいニュースがありました。では、1歳になれば、与えて良いのか否かと考えると、その保証もないことに気がつきました。

そこで、調べて見たところ、国立感染症研究所に資料がありました。

蜂蜜中にボツリヌス菌の胞子(芽胞)が含まれているおそれがあるので、蜂蜜は1歳未満の乳児に与えない。 乳児ボツリヌス症は、2~4カ月の乳児に最も多く、報告では、生後2ヶ月からや8カ月までの小児です。 日本製の蜂蜜は、ボツリヌス菌に汚染している確率は5%と言われます。
アメリカでは、蜂蜜の報告は少なく、コーンシロップ、水飴、砂糖など、完全に殺菌が施されていない天然甘味料からのボツリヌス菌の感染が多いようです。
しかし、上白糖や三温糖は、精製糖製造過程では紫外線により殺菌しているので、ボツリヌス菌が含まれているおそれはないそうです。

蜂蜜はいつからあげて良いかは、今まで言われていたように1歳で良い感じです。

母乳栄養児の腸内細菌は優れていた

2017年04月26日

腸管内にビフィズス菌が多いと様々な病気が起こりにくいこともわかっており、最近は、いろいろな種類のヨーグルトが売られていますね。

京都大学は4月7日、母乳栄養児の腸管内でビフィズス菌(乳酸菌)が特に多くなる仕組みを解明し、米科学誌「Cell Chemical Biology」に発表しました。ビフィズス菌は、1899年にパスツール研究所のTissierによって、母乳栄養児の糞便に多く観察される細菌として発見されました。授乳を開始すると直ぐに乳児の腸管はビフィズス菌優勢になりますが、離乳と同時にこの状態がなくなるのがわかっています。このことから、人の母乳にはビフィズス菌を増やすなんらかの因子が含まれていると予測されていました。解明されていなかったその機構を今回、解明したということです。

この研究をもとに、人工乳で母乳と同等にビフィズス菌を多くすることができると考えられています。

こどものインフルエンザでの死亡の多くは予防接種未接種児だった。

2017年04月25日

今シーズンは、10月から始まったインフルエンザの流行が、いまだに続いています。4年くらい前も流行がゴールデンウィークにかかりましたが、流行の始まりも遅かったので、このような流行の仕方は今まで一度もありません。流行が長くなると、ワクチンが有効であった年でも、効果が切れてしまい、罹患者が増えてしまいます。

さて、インフルエンザで死亡した小児は多くがワクチン未接種だったとの研究結果が報告されました。米国小児科学会(AAP)が4月3日、論文を紹介しました。

研究グループは、2010-2014年の4シーズン中にインフルエンザで死亡した小児(生後6カ月-17歳)の291例の記録を調査。291例のうちインフルエンザワクチンを受けていたのは26%で、ワクチンの有効性は65%と算定されました。

一方、基礎疾患のある高リスク児では、インフルエンザで死亡した153例のワクチン接種率は31%で、ワクチンの有効性は51%でした。このことから、高リスクでなくてもワクチンの効果が高いことが分かりました。

毎年のワクチン接種ですが、このような報告をみると、重要性が再確認できますね。

はしかに注意

2017年04月07日

今日は、市内の学校で入学式が多いようで、クリニックに来る間も、親御さんと新一年生が一緒に歩いている姿をたくさん見かけました。あいにくの雨になってしまいましたが、元気な足取りが明るく見えました。

さて、先日、MRワクチンの話でも少し触れましたが、はしかの患者さんの発生のニュースが後を絶ちません。幸い富士市ではしばらく見られていませんが、現在、国内のはしかの患者さんは主に東南アジアに旅行した患者さんが持ち込むケースがほとんどです。先日も、茨城県の方でインドネシアから帰国された方から始まって、周囲に広がった連絡をもらいました。

はしかは、感染力が非常に強く発生するとすぐに周囲に流行を作ってしまい、重症化しやすい病気ですので、発生すると保健所が対応する事になっております。場合により家族も含めた生活の制限もありえる病気ですので、MRワクチン(特にⅡ期)の接種時期になりましたら、接種を忘れないようにお願いします。

5歳児の肺炎球菌ワクチン追加接種

2017年03月16日

みなさん、乳児期に接種した肺炎球菌ワクチンには7価と13価があることをごぞんじでしょうか。肺炎球菌にはたくさんの種類の菌があって、7価はそのうちの7種類、13価は13種類の菌をカバーしているワクチンです。

肺炎球菌ワクチンの定期接種は、開始時は7価のワクチンで開始され、2013年11月から13価へ切り替わっています。ですので、現在の年齢が約5歳以上のお子さんは、7価のワクチンが接種されたので、現在の13価のワクチンを接種しているお子さんに比べ、6種類の肺炎球菌の免疫がついていない状態となります。これを予防するため補助的追加接種といって13価の肺炎球菌ワクチンを1回接種する方法があります。

昨日、この補助的追加接種の対象となりうる5歳の子どもを持つ母親2793人を対象に行われた調査結果が発表されました。その結果、補助的追加接種の対象となる、7価しか接種していない5歳児が84.5%存在することが明らかになりました。さらに、肺炎球菌ワクチンの補助的追加接種について、82.9%が「知らなかった」と回答しています。

補助的追加接種は、任意接種(自費)となりますが、肺炎球菌による感染症は、副鼻腔炎、急性中耳炎、肺炎、菌血症や髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こし、特に髄膜炎をきたした場合は2%の子どもが死亡し、10%に難聴や精神発達遅滞、四肢の麻痺やてんかんなどの後遺症を残すといわれるものですので、是非接種することをお勧めします。5歳といえば、MRワクチンのⅡ期の時期です。合わせて接種を考えて見てください。

母子手帳の肺炎球菌ワクチンの記録を見てください。プレベナー7となっている方が補助的追加接種の対象者です。プレベナー13となっている方は、すでに13価のワクチンを接種しています。

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