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~院長講座~ 「多剤耐性菌の脅威」

2024.07.31

多剤耐性菌をご存知でしょうか。

80年前にペニシリンが広く使われるようになった直後から、細菌は、抗生物質(抗菌薬)をかわす方法を見つけ始めました。それ以来、細菌は、抗生物質が効かない耐性を身につけ、このような細菌を薬剤耐性菌と呼びます。そして、あらゆる抗生物質の効かなくなった細菌を、多剤耐性菌と呼びます。薬剤耐性菌のパンデミック(世界的大流行)は、非常にゆっくりと進行してきたため、あまり注目を浴びてきませんでした。しかし、現在の耐性菌の増加傾向と、この多剤耐性菌により、世界では毎年推定約500万人が死亡しています。日本では、この多剤耐性菌で年間約8000人が死亡しています。

 

では、このような状況がどうして起こったのでしょうか。

様々な抗生剤をたくさん使用した結果、この様々な抗生剤に対して、抵抗力を持った多剤耐性菌ができたのです。ちなみに風邪(上気道炎)の原因の病原体の96%は、ウイルスと呼ばれるもので、細菌ではありません。このウイルスに抗生物質は効きません。96%抗生物質が効かない風邪に、抗生物質を乱用してしまった結果、多剤耐性菌が生まれたと考えられています。

 

現在、ほとんどの医療現場では抗生剤の適正使用の見直しが行われるようになりました。未来のある子供たちが大人になった時に、この耐性菌が増えてないように、

中山医院 院長 中山豊明

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