いなくなったはずのポリオウイルス
2015-10-17
国立感染研究所が定期的に発表しているものの中に、この10月、気になる記事を2つ見つけました。そのうちの一つが、このポリオの話題でした。
ポリオワクチンが生ワクチン(いきている病原体を弱毒化して接種するもの)から不活化ワクチン(菌体の一部を接種するもの、つまり死んだ菌体を接種するもの)に変わり、2012年の9月からちょうど3年になりました。何年かに数人ではありますが、生ワクチンが原因でポリオを発症するという問題が不活化ワクチンになってなくなることを歓迎しました。
全国19箇所の下水処理場の下水を調査した結果、下水からポリオウイルスが検出されました。国内でのポリオの発生はゼロでしたので、外国からポリオウイルスを持った人が、入国後、国内で排便したということになります。
この地球上では、中東やアフリカにまだポリオの流行地があります。発展途上国ではポリオの生ワクチンが使われております。これらのポリオウイルスに感染した人が、入国後、我々にポリオウイルスをうつす危険があることを示唆している話題でした。