ポリオワクチンは追加接種が必要です。
2018-03-07
ポリオはポリオウイルスの感染によって四肢に麻痺を起こす病気です。我が国ではワクチンの高い接種率のおかげで自然感染による患者発症はなくなりました。しかし、他の一部の国では今でもポリオの流行があり、いつ国内に入ってくるかわかりません。また、それらの国に出かけるときに抗体がないと感染する危険があります。そのため国内の自然感染のない今でもポリオワクチンによる予防は欠かせません。
現在、四種混合ワクチンとして行われており、小さい時の予防は十分ですが、接種から時間が経つと感染を予防する力が低下してきますので、就学前からの追加接種として単独のポリオワクチンの接種が本当は必要です。アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、フランスなどの先進国の国々ではこの就学前からの追加接種は定期接種(公費負担)として何年も前から行われていますが、残念なことに予防接種行政の遅れている日本ではまだ行われておりません。この4月からは、ポリオワクチンを不活化ワクチンとして接種された子供達がこの就学前になる年です。対象となるお子さんは自費接種となりますが、ポリオワクチンの追加接種をおすすめいたします。