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子どもに本を読み聞かせることは、言語や脳の発達以外にも効果あり

2018-06-20

寝る前に子どもに本を読み聞かせることは、子どもの言語や脳の発達を促すだけではなく、親と子ども双方の社会的なスキルや行動スキルにも良い影響を与えることが、香港大学社会福祉・社会行政学のQian-Wen Xie氏らによる研究から明らかになりました。この研究結果がアメリカの小児科学会誌「Pediatrics」に掲載されました。

これまでの研究で、親が子どもに本を読み聞かせることで子どもの言語や読み書きの能力が向上するなど、さまざまな効果が期待できることが明らかにされていますが、今回の研究で、親が子どもに本を読み聞かせることで、親子双方においてこうした心理社会的な能力が向上することも明らかになりました。

子どもに本を読み聞かせることで子どもが賢くなるだけでなく、子どもを幸せな気持ちにさせ、親子関係も良好になることが、証明されたことになります。

ちなみに幼児期に本を読み聞かせると子どもの脳の発達が促され、学童期の成績も向上することも最近の研究で示されています。

私も絵本は大好きです。クリニックの待合室の絵本は、私が読んでおもしろかった本ばかりです。どんどん本を読んであげましょう。

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