~ 栄養士講座 ~ 「 睡眠時間の見直しをしましょう 」
2024-04-25
入園、入学、進級などで生活リズムが変わりやすい時期です。こどもたちの睡眠時間について考えたことはありますか。
適切な睡眠は心身の休養と脳と身体を成長させる役割があります。睡眠時間が不足すると、
肥満のリスクが高くなる
抑うつ傾向が強くなる
生活の質(QOL)が低下する
ことが分かっています。生活習慣に関連する睡眠不足を防止する観点から、1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。成長期である高校生までは、成人よりも長い睡眠時間が必要ですが、一般に成長時期が進むにつれ、睡眠時間の確保が難しくなることもあります。もちろん個人差はありますが、十分な睡眠時間が確保できるように保護者が援助することが望ましいでしょう。思春期が始まる頃から、睡眠と覚醒のリズムが後退し、睡眠の導入に関わるホルモン(メラトニン)の分泌開始が遅れることで夜寝る時間が遅くなり、朝起きるのが難しくなる傾向がみられます。部活動や勉強、デジタル機器の使用などで睡眠不足になりやすくなります。朝は日光を十分に浴びて、朝食をしっかり食べること、座りっぱなしの時間を短くして運動をすること、デジタル機器は寝室に持ち込まないことなど、予防対策をして、夜更かし朝寝坊のような状態にならないように気をつけましょうね。
メイプル薬局管理栄養士 佐野 文美