~栄養士講座~ 「腸内環境を整えましょう」
2024-02-25
ヒトの腸は、食べ物を消化し、栄養素の吸収を行っています。
他にも、水分を吸収して便を作り、体外に排出する役目があります。
また、腸には体内の半分以上の免疫細胞が集まっており、食べ物と一緒に運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物や害を及ぼす外敵から体を守る役割もあります。
感染症予防対策や、自分が持っている免疫機能を最大限発揮するためには、バランスの良い食事を規則正しい食習慣でとることが最も重要です。
そしてバランスの良い食事をとりながら、心がけておきたいのが腸内環境を整えることです。
ヒトの腸管、主に大腸には約1000種類、100兆個の腸内細菌(腸内フローラとも呼ばれます)が生息していることが知られています。
体の健康を保つためには、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌と呼ばれている菌が占める割合を増やすことが大切です。さらに、善玉菌を増やす水溶性食物繊維やオリゴ糖を十分に摂って、腸内細菌と健康を作ることも大切です。
最近では腸活という言葉もありますね。
善玉菌が多い食品は、ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、漬物などです。
とはいえ、これらの食品だけを摂ればいいのではなく、バランスの良い食事を摂ることを基本にし、食生活のプラス要素として考えると良いですね。
メイプル薬局管理栄養士 佐野文美