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院長講座「虫刺され」

2021.07.27

 虫刺されとは、吸血性の蚊、ブヨ、ダニ、ノミや、身体に毒を持ったハチ、毛虫、ムカデ、クモなどに刺されて起きる皮膚炎のことで、医学的には「虫刺症(ちゅうししょう)」といいます。
虫の毒液や、虫の唾液成分などが皮膚の中に入って、皮膚に炎症が起き、痛みやかゆみ、赤みや腫れ、ブツブツ、水ぶくれなどの症状が出ます。
 まず、何かに刺されたら、患部をこすらず冷水で洗い、よく冷やします。毛虫に刺された時は、
こすると肌に残った毒毛を広げてしまうことがあるので、粘着テープなどで毒毛を取り除いてから、石鹸とシャワーで洗い流しましょう。
 軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でもよいですが、3日ほど使用してよくなってこない場合や赤みやかゆみが強い場合は、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬が、必要になるので、医療機関を受診してください。特に、ブユや毛虫、ムカデやハチなどによる虫刺されは、
かゆみが強く、症状が長引きます。掻き壊してしまうと、細菌による二次感染(とびひ)の原因になったり、痕が残ったりすることがあるので、掻き壊す前に充分な強さのステロイド外用剤を使って、
しっかり炎症を抑えるのが、早くきれいに治すための近道です。
 ただ、これらの治療はあくまで現在の皮膚症状を抑えるのが目的であり、原因虫からの回避、
あるいはその駆除対策を実施しなければ新たな虫さされが起こります。イエダニの場合はその宿主であるネズミの駆除が必要です。蚊やブユなどの吸血性の節足動物に対する予防対策として、野外活動の際には肌を露出しないことが重要です。また、携帯用蚊取りや、防虫スプレ-などの忌避剤を用いることで、ある程度の防除は可能です。なお、虫除け剤(忌避剤)の代表であるディートには、
小児に対する使用上の注意として、顔には使用しないこと、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと、2歳未満の幼児では1日1回、2歳以上12歳未満の小児では1日1~3回の使用にとどめることなどがありますので、必要に応じて適切に使ってください。

こどものクリニック中山医院 院長

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