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院長講座 熱中症予防のために知っておきたい「暑熱順化」とは?

2026.08.19

連日、熱中症のニュースが続いています。近年は梅雨が明ける前から、気温が35℃以上の猛暑日になる日も少なくありません。梅雨が明けて暑い日が続き、体が慣れてくると、人間は暑さに強くなります。しかし、体が暑さに慣れるには、期間が必要になります。

エアコンなどで過度に冷えた室内にいると、なかなか体が暑さに慣れることもできず、体が暑さに慣れていないと、急な気温の上昇に体の調節がうまくいかず、熱中症になる危険性がより高まります。ちなみに体が暑さに慣れるには、2週間ほどが必要といわれています。

 

「暑熱順化」とは読んで字のごとく、暑さに体を慣れさせることです。

暑さに慣れると人の体には次のような変化が起きます。

・皮膚の血流量が増え、熱を体から放散しやすくなる

・血管が拡張し、血液量が増加し、体温の調節反応が起こりやすくなる

・体に塩分をためるホルモンが増加する

・汗の量が増加する反面、汗に含まれる塩分量は減り、体から塩分が失われにくくなる

⇒体内に熱がこもることや、体内の水分と塩分不足が起こることを防ぐことができ、熱中症対策になります。

 

では、暑熱順化はどのように行えばよいのでしょうか。

ポイントは「汗をかくこと」を毎日続けることです。

 

具体的な方法としては、ウォーキングなど汗をかく運動を毎日続けることです。もちろん、日中の猛暑の中の運動はおすすめできません。早朝に行うことをおすすめします。ウォーキングでも30分程度で過度に行う必要はありません。室内の筋トレを30分程度行うでも良いです。汗をかくことを続けることを目標にしましょう。また、汗をかいた後は、忘れずにしっかり水分補給を心がけてください。また、シャワーではなく湯船に浸かり、適度に汗をかくことでも暑熱順化できます。せっかく暑熱順化ができても、暑さから数日遠ざかると効果はなくなってしまいます。なるべく毎日続けることが重要です。

 

酷暑の中、エアコンで室温を下げることは必要です。大切なのは、毎日、さまざまな方法で汗をかく程度の温度に体を慣れさせることを続けることです

院長 中山豊明

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