2013.10.27
中山通信インフルエンザの治療の開始は、発症後24時間以内が望ましい。
先日、名古屋で行われた「インフルエンザ エキスパート ミーティング」に招待され、参加してきました。
そこで聞いた最新の知見から、得た結論は、「なるべく早期に(24時間以内が目安)治療を開始することが望ましい。」ということです。
日本内科医会のインフルエンザ対策部門の最新の調査では、家族内でインフルエンザ患者が出た場合、24時間以内に治療を開始した場合の家族内発生率は8%という結果でした。それを超えると家族内発生は、17%まで増加します。
一方、インフルエンザの迅速診断(鼻の中に綿棒を入れられる痛いやつ)は、以前は発症後12時間たたないと陽性にならないので熱が出て半日たたないとあてにならないなどと言われていましたが、最新のデーターでは、A型インフルエンザで発症後6時間での陽性率は90%となっています。検査も日々進歩しているんですね。
診断の観点からも24時間以内の治療開始は困難ではなくなってきており、気をつけたいところです。
慌てて医療センターに夜中、明け方に駆け込むことは望みませんが、体がしんどいのを検査のために我慢する必要もなくなっています。