子どもの病気
ここでは、受診する際の一般的な注意点にふれてみます。
あくまでも『この方が好ましい』ということで、こうでなければいけないというものでは
ありませんので、ご参考程度に。
みずぼうそう
強いかゆみのある赤い水疱をともなった発疹が全身にできる病気です。
発疹は水ぶくれ、かさぶたへと変化します。
農園や肺炎、皮膚の細菌感染症などを合併することもあります。
おたふくかぜ
発熱とともに片方または両方の唾液腺(※耳の下からあごにかけての部分)、特に耳下腺がはれる病気です。
通常1~2週間で治りますが、無菌性髄膜炎や脳炎を合併することもあります。
治らない難聴(片側)になったりします。
肺炎球菌感染症
肺炎球菌による病気で、脳を包む髄膜で炎症を起こす細菌性髄膜炎や菌血症、肺炎、中耳炎などを起こします。髄膜炎は早期診断が難しいため重症になりやすく、死亡や重い後遺症の残る例もあります。菌血症は髄膜炎の前段階となることがあります。肺炎や中耳炎は治りにくかったり、繰り返したりします。
これらの髄膜炎は、乳児期早期ほど危険度が高いので生後2ヶ月からの予防接種が必要です。
Hib(インフルエンザ菌B型)感染症
インフルエンザ菌b型という細菌(※インフルエンザウイルスとはまったく別のもの)による病気で、細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎、肺炎などを起こします。
5歳までにかかることの多い病気です。
髄膜炎は早期診断が難しく、重症化します。死亡や重い後遺症の残る例も多くあります。
これらの髄膜炎は、乳児期早期ほど危険度が高いので生後2ヶ月からの予防接種が必要です。
ロタウイルス胃腸炎
高熱と2~3日続く嘔吐、10日以上続く下痢を症状とする胃腸炎です。
ウイルスを退治する特効薬がなく、脱水を防ぐしか治療方法はありません。
下痢が頻回で嘔吐も繰り返すツライ症状で、40人に1人は重症化します。
世界では、下痢症による5歳未満の小児の死亡の17%を占め、その約4割がロタウイルスによるものです。
症状が長期に渡り、おそらく入院数は、みずぼうそうやおたふくよりも多いです。
インフルエンザ
悪寒や発熱、頭痛、関節痛などの全身症状がみられる病気です。
赤ちゃんがかかると気管支炎や中耳炎、肺炎を合併することもあります。
脳症を起こすと死亡や後遺症の危険性が高くなります。