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はしか流行中

2014-03-19

はしか(麻疹)の患者がことしに入って増え、この時期としては過去6年間で最も多くなっていることが国立感染症研究所の調査で分かりました。

国立感染症研究所によりますと、ことし全国の医療機関から報告されたはしかの患者は172人で、去年の同じ時期のおよそ3倍に上り、過去6年間で最も多くなっています。
ことしのはじめは、はしかの流行が起きているフィリピンから帰国した若者が発症するケースが目立っていましたが、その後、感染は、子どもを中心に広がり、都内の大学病院では集団感染が起きて小児科の病棟が一時閉鎖される事態も今月、起きています。
患者の8割は、ワクチンを接種していないか接種歴が不明だったということです。
はしかは発熱やせきなどで始まり、全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、かぜよりも重症感があり、治療薬はありません。脳炎などを起こして重症化することもあります。ほとんどの先進国で、しばらく流行は確認されておらず、予防接種後進国の日本ならではのニュースで、はずかしい限りです。(何年か前に日本は世界最大のはしかの輸出国と避難され、韓国などのはしか撲滅宣言を出した国に流行を起こした事実があります。)はしかの流行は、毎年5月から6月にかけてピークを迎えます。MRワクチンで予防しますが、1歳児とこの4月に小学校に入る子どもたちは、定期接種対象者でワクチンを無料で接種できますので、早めに接種しましょう。

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