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三種混合ワクチンでおたふくかぜ激減?

2012-11-11

なんのことだ?と思われる方が多いのではないのでしょうか?11月5日に米国小児科学会から発表された論文です。アメリカでは三種混合ワクチンは日本と同じDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)ではなく、MMR(はしか、風疹、おたふく風邪)をさします。というのもアメリカではとっくの昔にDTPはDTP−IPV(DTPに不活化ポリオが加わった四種混合)になっているからです。

本題です。

 米国疾病対策センター(CDC)を中心とした研究グループは、米国ニューヨークの11歳から17歳を対象として、3回目の3種混合ワクチン(MMR)の接種を実施した。この結果、この年齢層の流行性耳下腺炎の発症を96%抑制。さらに、地域での発症を76.5%も減らした。

現在、日本は、おたふくかぜワクチンの定期接種を検討しているレベルですが、アメリカはとっくに定期接種としていて、かつ2回接種をしていて、3回接種をするかの検討をしているレベルで、また、日本のワクチン行政の遅れを実感する報告でした。

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