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~栄養士講座~ 「食事のマナー≪お箸のはなし≫」

2025-04-25

近年、家族そろって食事をする共食が減って、ひとりで食べる孤食が増えています。

食習慣や価値観などが変化してきていますが、食事のマナーも食育のひとつです。こどもに間違った食事の仕方を伝えてしまうことにならないよう、家族みんなの食事マナーを見直してみましょう。箸を正しく持つことは、気持ちよく食事をすることに繋がり、食事を楽しむために改めて知っておいてほしいことです。

食べやすい箸の持ち方は、箸先から約3分の2の部分を持ちます。上の箸は鉛筆と同じ持ち方をし、下の箸は中指と薬指の間に入れて固定します。物をつまむ時には、中指と人差し指と親指で上の箸を動かして、下の箸は動かしません。

こうすると、自在に物がつかめます。

また、人前で恥ずかしいとされる「きらい箸」には気を付けましょう。

・料理を箸で串刺しにして食べる刺し箸

・どれを食べようか迷って箸を料理の上で動かす迷い箸

・器を箸で引き寄せる寄せ箸

・箸と箸で料理を受け渡しする渡し箸

・箸先で人や物を指す指差し箸

・箸をご飯の上に立てる突き立て箸

などは良く耳にするのではないでしょうか。

日頃から当たり前のように使っている箸は一度身についてしまった持ち方を修正したくても、なかなか難しいといわれます。しかし、自分で気を付ければ大人になってからでも正しい持ち方を身に付けることはできますので、正しい持ち方で箸を使う快適さを知ってほしいですね。

 

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

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