インフォメーション

ワクチンについて

ワクチンの有効性について

image

最近のインフルエンザワクチンは予防効果が高いと言われています。

  • 若年者では流行期のインフルエンザとワクチン株の予想が良好な場合には79%以上の有効性があったと報告されています。(堀賢ほか:インフルエンザ感染症についての注意点)
  • 高齢者での予防効果は20%台との報告もありますが、重症な合併症が減り、入院率・致死率を有意に低下させると報告されています(Arden, N. H. ほか、海外文献)
  • 以上のようにインフルエンザワクチンによる予防効果は絶対(100%)ではありませんが、接種しておいた方が症状が軽いと言われています。

接種回数

image

通常、13歳未満は2回、13歳以上は1回接種です。
13歳以上でもステロイド剤、免疫抑制剤を服用している方や疾患などで 免疫状態の悪いと医師が判断した場合は2回接種可能です。
なお接種間隔は2~4週間あけて接種します。

一般的注意・副反応

ワクチンは病原性のない不活化ワクチンで安全性が高いです。
生ワクチンではありませんので、理論的にはワクチンでインフルエンザになることはありません。
重大なアレルギー反応の副反応などの報告もありますが、重い副反応は非常に”まれ”なことです。
一般的で比較的多い副作用は、注射部位が一時的に痛む、赤くなる、硬くなる等は良く起こります。
また、インフルエンザワクチン(予防接種)で、まれに軽い風邪症状(倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱)等の副反応があります。 熱などがなければ入浴は可能です。
インフルエンザワクチンは、注射後、もまない方がより効果があります。
接種後7日間は他のワクチンは受けられません。

その他の注意事項

インフルエンザ以外の風邪などになる可能性(危険)はあります。
ワクチンの効果の出る期間は、接種後二週間目位から3~6ヶ月までと言われています。
一年毎に接種する必要があると言われるのは、このためです。

接種が不適当な方(予防接種を受けることが適当でない方)

次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行えません。

  • 卵アレルギーをお持ちの方
  • 明らかな発熱を呈している方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  • 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
  • 生後6ヶ月未満の乳児
  • 上記に掲げる方のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する方)

健康状態及び体質を勘案し、次のいずれかに該当すると認められる場合には、注意して接種しなければいけません。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患及び発育障害等の基礎疾患を有することが明らかな方
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
  • 過去にけいれんの既往のある方
  • 過去に免疫不全の診断がなされている方及び近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある方

他のワクチンとの接種間隔

生ワクチンの接種を受けた方は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた方は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種してください。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができます。

接種後の注意

  • 接種当日は激しい運動を避けてください。(接種当日の入浴は差し支えありません。 ただし注射したところをこすらないでください。)
  • 接種後に発熱したり、接種した部位が腫れたり、赤くなったりすることがありますが、一般にその症状は軽く、通常、数日中に消失します。
  • 接種後は自らの健康管理に注意し、もし、高熱や体調の変化、その他局所の異常反応に気づいた場合は、ただちに医師の診療をうけてください。