ヒブワクチン
接種に関して
予防接種を受ける時期
接種年齢は、2 ヶ月齢以上になれば受けられます。
望ましい接種スケジュールは、初回免疫として生後2ヶ月から7 ヶ月になるまでに接種を開始し、 4~8週間間隔で3回、追加免疫として3回目の接種から7ヶ月から13ヶ月の後に1回の計4回接種します。
Hib ワクチンは、4 回の接種を受けた人のほぼ100%に抗体(免疫)ができ、Hib 感染症に対する高い予防効果が認められています。
ワクチンの副反応
Hib ワクチンの接種後に、他のワクチン接種でもみられるのと同様の副反応が見られますが、通常は一時的なもので数日で消失します。
最も多くみられるのは接種部位の発赤(赤み)や腫脹(はれ)です。
また発熱が接種された人の数%におこります。
重い副反応として、非常にまれですが、海外で次のような副反応が報告されています。
- ショック・アナフィラキシー様症状(じんましん・呼吸困難など)
- けいれん(熱性けいれん含む)
- 血小板減少性紫斑病
このワクチンは、製造の初期段階に、ウシの成分(フランス産ウシの肝臓及び肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液および心臓由来成分)が使用されていますが、その後の精製工程を経て、製品化されています。
また、このワクチンはすでに世界100ヶ国以上で使用されており、発売開始からの14年間に約1億5000万回接種されていますが、このワクチンの接種が原因でTSE(伝達性海綿状脳症)にかかったという報告は1例もありません。
したがいまして、理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種された人がTSE にかかる危険性はほとんどないものと考えられます。