インフォメーション

ガーダシル(子宮頸癌予防ワクチン)

接種に関して

ガーダシルの効果
  • ガーダシルは、臨床試験により16-45歳の女性に対するHPV6、11、16、 18型の感染や、子宮頸がんの前がん病変、外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマを予防する効果が確認されています。
    9-15歳の女児において予防効果は確認されていませんが、ガーダシルを接種すると18-26歳の女性と同じように抗体ができることが確認されています。
  • ガーダシルの予防効果の持続については、現時点で成人女性では少なくとも4年は予防効果が続くことが確認されています(海外臨床試験成績)
    現在も接種後の予防効果持続に関する経過観察が続けられています。
  • 現時点ではガーダシルの追加接種が必要になるかどうか明確な判断基準は設定されていません。
    将来、ガーダシルの追加接種が必要となる可能性もありますので、今後得られる情報にご留意ください。
  • 臨床試験では、ガーダシルにより前がん病変が予防できることが確認されていますが、子宮頸がんに対する予防効果について確認されているわけではありません。 子宮頸がんは、前がん病変がみられた後に発症すると考えられ、これらを予防することにより、子宮頸がんを予防することができるものと考えられています。
予防接種を受ける時期

ガーダシルRの十分な予防効果を得るためには3回の接種が必要です。

接種対象者は9歳以上の女性です。
サーバリクスとの併用はできません。
3回の接種の途中で妊娠した場合には、接種は継続できません。
その後の接種について先生にご相談ください。

ワクチンの副反応
  • ガーダシルR 接種と関連性があると考えられた主な副反応について、以下のように報告されています。
    ・頻度10%以上:注射部位の痛み・赤み・腫れ
    ・頻度1-10%未満:発熱,注射部位のかゆみ・出血・不快感,頭痛
    ・頻度1%未満:注射部位のしこり、手足の痛み,筋肉が硬くなる、
     下痢、腹痛、白血球数増加
    ・頻度不明 無力症(上まぶたの下垂,物が重なって見えるなど)、
     寒気、疲れだるさ、血腫、気を失う、体がふらつくめまい、
     関節の痛み、筋肉痛、おう吐、悪心、リンパ節の腫れ・痛み、
     皮膚局所の痛みと熱を伴った赤い腫れ
  • 重い副反応として、まれに、アナフィラキシー様症状(血管浮腫・じんましん・呼吸困難など)があらわれることがあります。
  • 接種後1週間は症状に注意し、強い痛みがある場合や痛みが長く続いている場合など、気になる症状があるときは先生にご相談ください。
接種後の症状について

接種した後に注射した部分が腫れたり痛むことがあります。

注射した部分の痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くためにおこります。通常は数日間程度で治ります。