インフォメーション

~栄養士講座~ 「春夏の食中毒とその対策」

2023年04月25日

食中毒は季節ごとに注意する点が違います。春から夏にかけては、
●カンピロバクター  ●腸管出血性大腸菌
に気をつけましょう。どちらも生の食肉や内臓(もつ)などから感染することがあります。特にバーベキューなどの時には、充分な加熱が必要です。
75℃以上数分の加熱で、食中毒を防ぐことが出来ます。生焼けにならないように、食材の中心部の温度を確実に上げることがポイントです。
生肉を取り扱ったまな板や包丁で生食のサラダや果物をカットして食べる、生肉に触れたトング・箸などで焼きあがった肉を食べると食中毒が発生する原因になることがありますので、調理用と食べる用を分けるようにしましょう。
また、食品を運ぶ時には保冷剤を使用して温度管理をすること、調理済みの食品を室温に2時間以上放置しないようにしましょう。これは、細菌の増加を防ぐためといわれています。
食品を安全に取り扱うには、
① 食品を清潔に保つこと
② 生の食品と調理済み(加熱済み)の食品を分けること
③ よく加熱すること
④ 安全な温度に保つこと
⑤ 安全な水と原材料を使うこと   です。
もちろん、調理をする前にはきれいに手を洗うことが大切ですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

~栄養士講座~ 「魚の栄養を知って、食べよう」

2023年03月25日

「さかなの日」を知っていますか?
水産省が、水産物の消費拡大を推進するために、「さかな×サステナ」をコンセプトに毎月3日~7日をさかなの日と制定しました。日本は、多種多様な魚がとれ地域ごとに魚食文化が根付いています。
世界では食用魚介類の消費量が過去50年で約2倍に増加していますが、日本人の消費量は年々少なくなってきています。

改めて、魚を食べることを考えてみましょう。
魚などの水産物は食物連鎖によって、人の手が加わらなくても再生産される持続可能な資源です。日本では、魚をとる量を決めるなど、魚や海を守る色々な取り組みがあります。

さて、私たちの体は食べたものから作られていますが、魚にはいろいろな栄養素が含まれていて、主にたんぱく質、ビタミンD、カルシウム、などがあります。骨を作るためには材料のカルシウムとたんぱく質が必要です。

カルシウムの吸収を助けるのがビタミンDですので、魚を丸ごと食べると一緒に摂ることができます。含まれる栄養素は魚の種類によって違うので色々な魚を食べるようにしましょう。体の中で栄養素は協力し合って働いています。魚だけではなく、米や野菜など他の食材も組み合わせるともっと良いですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

~ 栄養士講座 ~ 「食事マナーの考え方」

2023年02月25日

食事マナーというと、堅苦しいとか決め事が多いと感じる方が多いのではないでしょうか。本来、食事マナーとは人に迷惑を掛けずにみんなが楽しく食事をするためのものです。国や地域、文化によって違いがありますが、食事をより楽しむための近道といえます。

食事マナーは色々なものがあり、食事時に

●テーブルに肘をつかない・良い姿勢で食べる
●くちゃくちゃ音を立てて食べない
●箸や食器をきちんと持つ
●食べ物で遊ばない
●ながら食べをしない

など、子どもでも出来ることから覚えることが大切です。

しかし、周囲のおとなが毎食言い続けると、子どもたちは食欲も減退していやになってしまいます。長々注意をするのではなく、短時間にポイントを絞って伝えると良いでしょう。また、おとなが出来ていないマナーはこどもに伝わりませんので、周囲のおとなも見直しましょう。例えば、ながら食べを習慣的にしている方はいませんか。「テレビを見ながら」「スマホを見ながら」「新聞や雑誌を見ながら」「ゲームをしながら」など、何か他のことをしながら食べることを、ながら食べといいます。

ながら食べは、食べこぼしをしたり、姿勢が悪くなったりするので控えたいですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

栄養士講座「食料自給率を知っていますか」

2023年01月25日

日本の食べ物や食糧事情について考えることは食育の一環です。
食料料自給率 を知っていますか?
これは、国内で消費される食べ物がどのくらい国内生産によって賄えているかを示す割合です。
日本は国内で生産できるものが少なく、食べ物の多くを輸入に頼っています。例えば小麦は国産品15%、果物は40%、大豆は7%、肉類は9%、魚類は59%です。なお、主食用の米は100%国産品です。

食料自給率が下がる理由は、
● 日本人の食事が洋風に変化したこと
● この変化に国内の生産が追い付かなかったこと
● 田んぼや畑が減り、農業をする人が減ってしまい、収穫量が少なくなったこと

輸入が多くて困ることは、世界中の出来事の影響を受けやすいことです。
外国の経済事情や輸送の障害で品物が輸入できなくなったり、地球温暖化や異常気象で収穫量が減ったり、植物や家畜に病気が発生したりすることがあります。

安心して食べ物を食べることが出来るように、自分で出来ることを始めることが大切です。食料自給率を上げることは難しいですが、旬の食材を食べること、地元でとれる食材を日々の食事に活かすことで国産品の消費率を上げて、生産量を確保することができます。食べ残しを減らすことも、大切ですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

栄養士講座「見てみよう、食品表示」

2022年12月25日

買い物をする時や食事をする時に 食品表示 をチェックしたことのある方は多いと思います。どんなことが表示されているでしょうか。名称、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、製造者などが記載されていますね。

●原材料名・・・含有量の多い順に記載されています
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●消費期限・・・弁当や総菜など品質の劣化が早い食品に記載されており、この期限を過ぎると衛生上の危害が生ずる可能性が高くなります
●賞味期限・・・缶詰や菓子類など品質が比較的長く保持される食品に記載されており、この期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません

ただしどちらも、表示内にある保存方法で保存した場合に限ります。開封後や決められた方法で保存していない場合には、期限前でも品質が劣化していることがあります。

併せて、栄養成分表示を確認しましょう。
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などが分かります。表示されているエネルギーなどは、「1個あたり」なのか「100gあたり」なのかを確認しましょう。そして、どのくらいの量を食べているのか、ご自分で把握できるとよいですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

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