みなさんの心の健康に
連日、新型コロナウイルスの報道の暗いニュースを耳にしています。
今は、必要なことなのですが、自宅で自粛もわれわれも子供たちも不安定になりがちです。
どのように対処するか、むづかしいところですが、少しでもみなさんの助けになればと、ご紹介したいサイトを教えていただきました。
みなさんとこどもたちの心の健康のためにご参考にしていただければ、幸いです。
弘前大学神経精神医学講座からのこころの健康に関するパンフレットの公開です。
http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~psychiat/pdf/kokoronokenkounotameni_pamphlet20200417.pdf
(ファイルサイズが4MBあります。)
情報量が多めですが、イラストも多くて箇条書きなので分かりやすくなっています。
中山 豊明
予防接種は新型コロナ自粛での不急に当たらない。
日本小児科学会は、予防接種は、子供にとって重要な行動で、今回の新型コロナ感染症の自粛行動における不要不急には当たらないとしています。
何よりも予防が遅れることで、予防接種対象の感染症の危険が高まるのはよくありません。
当院では、予防接種は専用の入り口で専用の診察室で行なっております。
ぜひ活用いただき、予防接種が遅れることのないようにしましょう。
COVID-19 感染症の小児例 続報
新型コロナウイルス感染症に関して、3月初旬に中国からのレポートをご紹介いたしましたが、そのレポートでは、小児例の重症患者さんはいなかったとのものでした。しかし、3月24日づけのNew England Journal という有名な医学雑誌から発表された中国からのレポートでは、約1割の小児例に重症化がみられたとありました。このレポートでの小児例は、0歳から18歳までで、乳児ほど重症の割合が高いことがわかっています。
新しい感染症ということもあり。時間が経って分かったこともあるとは思いますが、先のレポートと今回のレポートで余りにも違うことをびっくりしています。
COVID-19 感染症の小児例
連日、新型コロナウイルスのニュースが報道され、みなさんご不安のことと思います。先週、中国から一つのまとめのレポートが公表されているので、みなさんの行動の判断材料になればと思い、ご紹介します。
2月11日の時点で、コロナウイルスPCR検査陽性例44,672人のうち、0から9歳の陽性例は416例で、重症例、死亡例は1人もありません。10から19歳では549例で死亡が1例のみです。
このことからも政府が子供は軽症ということは、うなずけます。
ただ60歳以上になると10歳ごとに、3.6、8.0、14.8%と死亡率が増加しますので、やはり軽症の若年者が高齢者にうつしてしまい、重症の高齢者が増える危険があるというのもうなずけます。
2月に入り、インフルエンザ患者さんが激減しております。今回の新型コロナウイルス感染でみなさんがマスク、手洗い、消毒に気をつける様になってからです。純粋にこれだけでインフルエンザが減ったとは言い切れないかもしれませんが、非常に感染予防を行うことが、感染拡大に効果があるかを証明していると感じていますので、今できる予防策を続けていただくことは意味があると思っています。
インフルエンザワクチンの有効率は接種6〜9カ月で45%へ低下する。
インフルエンザワクチンの有効率の継時的変化に関する論文が、世界的に有名な医学雑誌のLancet 11月号に発表されました。内容は、香港で2012-17年に38度以上の発熱と呼吸器症状で入院した生後6カ月から17歳の1万5695例を対象に、インフルエンザワクチン接種効果の経時変化を診断陰性ケースコントロール試験で検討しています。
結果は、1万5695例中、2500例がインフルエンザA型またはB型陽性、1万3195例が陰性で、陽性群の159例(6.4%)と陰性群の1445例(11.0%)がワクチンを接種していました。報告されたワクチン有効率は接種後0.5-2カ月以内で79%、2カ月超-4カ月以内で60%、4カ月超-6カ月以内で57%、6カ月超-9カ月以内で45%と推移していました。
つまり、ワクチンを接種して2ヶ月をすぎると予防効果が低下し始め、半年を過ぎると予防効果は5割以下になるということです。
最近のインフルエンザの流行時期は、年ごとにまちまちで、いつ接種するかを決めるのがますます難しくなります。