インフォメーション

~栄養士講座~ 「熱中症対策のポイント」

2023年06月26日

日々気温が上昇し、暑くなってきました。
こどもは大人よりも熱中症になりやすいと言われています。それは、体温調節能力が未発達なことなどから、高温時や炎天下で体の深部体温があがりやすいからです。高温環境下にいると、熱中症のリスクが増してしまいます。こどもを熱中症から守るためのポイントは、

①顔色や汗のかき方を十分に観察すること
顔が赤く、ひどく汗をかている場合は深部体温がかなり上昇していると考えられるので、涼しい場所で十分な休息が必要です。

②のどの渇きに応じて適度な水分摂取ができる(自由飲水)能力を磨く
水分摂取量の目安はこどもの体重によって違います。汗のかき方によっても変わります。のどが渇いてから飲むよりも、こまめに水分摂取をすることがおすすめです。

③日頃から暑さに慣れるため適度に外遊びをすること

④服装を選ぶ
こどもは自分で環境にあった衣服の選択や着脱をする十分な知識が身についていません。そのため、保護者が熱のこもらない服装や、環境に応じた着脱を適切に指導しましょう。
また、晴天時は地面に近いほど気温が高くなります。大人が暑いと感じるときは、こどもはさらに暑いということを忘れないようにしましょう。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

~栄養士講座~ 「栄養バランスに配慮した食生活をしよう」

2023年05月25日

食事はバランスよく食べることが大切といいますが、実際には私たちの健康にどのように関係しているのでしょうか。まず、主食(ごはん、パン、めん類など)・主菜(肉類、魚介類、卵、大豆、大豆製品を主としたおかず)・副菜(野菜、キノコ類、海藻類を主としたおかず)を組み合わせた食事をすると、バランスよく栄養素や食品がとれることが分かっています。

特に、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCの不足が少なくなるといわれています。病気のリスク低下に関係している食事パターンも複数報告されており、野菜類、いも類、果物類、豆類、海藻類、魚介類、乳類をしっかり食べている食事パターンを健康康型食事パターンといいます。これは、記載されている食品の摂取量と頻度が多いほどこの食事パターンに当てはまるということで、ほかの食品を食べなくてもよいということではありません。

分かりやすく、1日の食事バランスが示されているものに「食事バランスガイド」があります。今一度、ご自身やご家族の食事や栄養のバランスが整っているのか、見直してみてください。

 

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

~栄養士講座~ 「春夏の食中毒とその対策」

2023年04月25日

食中毒は季節ごとに注意する点が違います。春から夏にかけては、
●カンピロバクター  ●腸管出血性大腸菌
に気をつけましょう。どちらも生の食肉や内臓(もつ)などから感染することがあります。特にバーベキューなどの時には、充分な加熱が必要です。
75℃以上数分の加熱で、食中毒を防ぐことが出来ます。生焼けにならないように、食材の中心部の温度を確実に上げることがポイントです。
生肉を取り扱ったまな板や包丁で生食のサラダや果物をカットして食べる、生肉に触れたトング・箸などで焼きあがった肉を食べると食中毒が発生する原因になることがありますので、調理用と食べる用を分けるようにしましょう。
また、食品を運ぶ時には保冷剤を使用して温度管理をすること、調理済みの食品を室温に2時間以上放置しないようにしましょう。これは、細菌の増加を防ぐためといわれています。
食品を安全に取り扱うには、
① 食品を清潔に保つこと
② 生の食品と調理済み(加熱済み)の食品を分けること
③ よく加熱すること
④ 安全な温度に保つこと
⑤ 安全な水と原材料を使うこと   です。
もちろん、調理をする前にはきれいに手を洗うことが大切ですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

~栄養士講座~ 「魚の栄養を知って、食べよう」

2023年03月25日

「さかなの日」を知っていますか?
水産省が、水産物の消費拡大を推進するために、「さかな×サステナ」をコンセプトに毎月3日~7日をさかなの日と制定しました。日本は、多種多様な魚がとれ地域ごとに魚食文化が根付いています。
世界では食用魚介類の消費量が過去50年で約2倍に増加していますが、日本人の消費量は年々少なくなってきています。

改めて、魚を食べることを考えてみましょう。
魚などの水産物は食物連鎖によって、人の手が加わらなくても再生産される持続可能な資源です。日本では、魚をとる量を決めるなど、魚や海を守る色々な取り組みがあります。

さて、私たちの体は食べたものから作られていますが、魚にはいろいろな栄養素が含まれていて、主にたんぱく質、ビタミンD、カルシウム、などがあります。骨を作るためには材料のカルシウムとたんぱく質が必要です。

カルシウムの吸収を助けるのがビタミンDですので、魚を丸ごと食べると一緒に摂ることができます。含まれる栄養素は魚の種類によって違うので色々な魚を食べるようにしましょう。体の中で栄養素は協力し合って働いています。魚だけではなく、米や野菜など他の食材も組み合わせるともっと良いですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

~ 栄養士講座 ~ 「食事マナーの考え方」

2023年02月25日

食事マナーというと、堅苦しいとか決め事が多いと感じる方が多いのではないでしょうか。本来、食事マナーとは人に迷惑を掛けずにみんなが楽しく食事をするためのものです。国や地域、文化によって違いがありますが、食事をより楽しむための近道といえます。

食事マナーは色々なものがあり、食事時に

●テーブルに肘をつかない・良い姿勢で食べる
●くちゃくちゃ音を立てて食べない
●箸や食器をきちんと持つ
●食べ物で遊ばない
●ながら食べをしない

など、子どもでも出来ることから覚えることが大切です。

しかし、周囲のおとなが毎食言い続けると、子どもたちは食欲も減退していやになってしまいます。長々注意をするのではなく、短時間にポイントを絞って伝えると良いでしょう。また、おとなが出来ていないマナーはこどもに伝わりませんので、周囲のおとなも見直しましょう。例えば、ながら食べを習慣的にしている方はいませんか。「テレビを見ながら」「スマホを見ながら」「新聞や雑誌を見ながら」「ゲームをしながら」など、何か他のことをしながら食べることを、ながら食べといいます。

ながら食べは、食べこぼしをしたり、姿勢が悪くなったりするので控えたいですね。

メイプル薬局管理栄養士 佐野文美

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